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| 畝傍山 畝傍山は、畝火・雲根火・雲飛とも書かれます。 また、近世は畝傍山の名が失われていたようで、慈明寺山・もとどり山・御峰(むね)山などと呼ばれていたことがあります。
橿原市史によると、「記紀編纂当時に存在した畝傍山と、現在の畝傍山が同じ山なのかどうか、一応疑ってみる必要がある。」としています。 (萩原広道「三山考」) 主な疑点は、現在の香久山にある「畝尾坐健土安神社」・「畝尾都多本神社」の読みに原因があるようです。「畝尾」を「うねお」と読むか「うねび」と読むかによって、混乱があったようです。(国史体系本 延喜式には、「うねび」と読まれています。)ここでは、紹介だけに止めたいと思います。
「やすみしし わご大君 高照らす 日の皇子 あらたへの 藤井が原に 大御門 始め給ひて 埴安の 堤上に あり立たし 見し給へば 大和の 青香具山は 日の経の 大御門に 春山と しみさび立てり 畝火の この端山は 日の緯の 大御門に 端山と 山さびいます 耳成の 青菅山は 背面の 大御門に よろしなべ 神さび立てり 名くはしき 吉野の山は 影面の 大御門ゆ 雲居にそ 遠くありける 高知るや 天のみかげ 天知るや 日のみかげの 水こそば 常にあらめ 御井の清水」(1−52) 日の緯(たて)は、直接に西を示す言葉ではありませんが、歌全体から考えてまず間違いのないところでしょう。 ネズミのフン 耳成山でも少し触れましたが、畝傍山にもネズミのフンと呼ばれる物があります。
この埴取り神事なのですが、上記山名の混乱から近世には香久山に埴を取りに向かった時期があったようです。香具山の埴土も呪力があるとされますから、この埴取り神事の真相・起源は良く解らないというほかありません。 |
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